未来空想新聞

2040年(令和22年)5月5日(土)

未来空想新聞

2040年(令和22年)5月5日(土)

30代女性総理誕生 投票率8割超

Z世代が呼び込む、政治・社会への関心

長谷川ミラ

 モデルの長谷川ミラさん。未来をつくるZ世代の一人としてさまざまな社会問題について積極的に発信を行っていますが、そうした活動の〝原動力〟を尋ねると「特に原動力というほどのものはないですね」とあっさり。

 「私にとっては目の前で困っている人がいたら助けるのはあたり前のこと。自分を〝アクティビスト〟とも思っていないです。ただ、同じような思いを持っている人の背中を押したり、その人たちが行動しやすい環境をつくったりすることはしていけたらと思っています」

 自らが運営するサステナブルブランド「Jam apparel」も、「ファッションという楽しむものを通じて、若い人たちが環境問題やSDGsについて知る〝入り口〟になれば」という思いではじめたと言います。

 「まず大切なのは知ること。そして日本人は良くも悪くも真面目なので、何かをはじめるとなると『ストイックに100%やらなきゃ』と考えがちですが、みんなが1%やればそれが100%になる。その中で自分がどの1%をやるかということが大事。そんなことをファッションを介して発信していけたら」

長谷川ミラ

 2040年、何をしていると思うかを尋ねると「若い人たちが『子どもを持とう』と思える社会になっていてほしいし、私自身も子どもに誇れるような母親になれていたらいいですね」と明かしてくれました。

 「今、自分が『着たい』と思えるサステナブルな服が日本にはほとんどないので、自分でつくっていますが、同じような取り組みをするブランドが増えて、『Jam apparel』が必要のない未来が来るといいですね。洋服は本来こんなに悪者ではない。着た瞬間『最高!』ってお腹の底から言ってしまうくらい一瞬で人をハッピーにできるファッションを、ピュアに好きだと言える世界に戻ってほしい」

長谷川ミラ

 若い世代が夢を持てる未来のためにも「今ある問題は、次の世代に持ち越さず、私たちZ世代で解決したい」と強い決意を口にします。

 「Z世代が問題に気づき積極的に声を上げて、政治や社会の中心を担うようになって、2040年までに3人くらいは女性総理が誕生していてほしいですね」

 そして、若い世代によってもたらされる社会の変容について、長谷川さんはこんな展望を口にします。

 「新しいことや、大量生産、大量消費に重きを置くのではなく、古き良きものを長く大切に使っていくことに美しさを見いだす──そんな価値観の変化が、他の世代に広がればいいですね」

長谷川ミラ
HASEGAWA Mila

モデルとしての活動に加え、SNSを通して社会問題についてさまざまな発信をしており、「めざまし8」「真相報道バンキシャ!」などの情報番組にも出演。J-WAVE 「START LINE」ナビゲーターも務める。オールサステナブルブランド 「Jam apparel」を運営。世界を変える30歳未満の30人「Forbes JAPAN 30 UNDER 30 2022」、「国際女性デー HAPPY WOMAN FESTA 2023」受賞。

子どもたちへのメッセージ

今ある問題は私たちZ世代が必ず解決する。余計な荷物を背負わずに自由に人生を楽しんで!